Yoshishun

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語のYoshishunのレビュー・感想・評価

4.3
当時、まだ4話迄しか観てなかった状態なので、後編は全編初見エピソードでした。

一言でいうと、……凄かった……。
もう、本当に、凄かった。
何が凄かったって、凄いのが凄かった。

物語の後編となると大抵の作品は途中で中弛みするんですけど、本作は全然違う。休ませる気などさらさらない。感動と衝撃の110分とはまさに本作のことだろうなと思う。

元々主人公が一向に魔法少女にならなかったり、主要キャラの即死等がこれまでの魔法少女ものではありえなさすぎる展開。それだけでも充分満足なのに、この後編は我々の想像を超えた怒濤の展開を見せる。いやー、これを凄いと云わないなら、どの作品に対して凄かったなんて云えるんでしょうか⁉

TV版では10話目のエピソードの直後に一味違った"コネクト"が流れるが、これが物凄く的を得てる。冒頭の"ルミナス"が主人公・鹿目まどかの歌とするなら、"コネクト"は暁美ほむらの歌。世界への希望を求めるまどかと、まどかへの愛を求めるほむらとの対照的な想いが表現されている見事な演出だと思いました。

勿論、まどマギ独特の映像世界も健在。劇場版仕様の映像美が更なるまどマギの世界の進化を物語ってる。

嫌いなキャラが1人も出てこないのが本作の魅力の1つ。敢えて少ない登場人物なので、1人1人の魅力が充分に伝わる。前編よりも後編の方がその要素は大きかったと思いますね。
1人1人が発する名台詞の数々も心に残りますよね。

「ひとりぼっちは、寂しいよな。」
「今度は私にあなたを守らせて。」
「あなたを失えば悲しむ人がいることに、どうしてあなたは気づかないの?」
「私、魔法少女になる。」
「あなたは私の、最高の友達だったんだね。」

……他にも色々あるんですけど、ちょっとネタバレあるんでここで止めときますw

EDのKalafinaが歌う"ひかりふる"も素晴らしい。OPとEDがここまで素晴らしいアニメ映画なんて本作以外には知らないです。

TV版の総集編である前後編は1つの物語として完結した。しかし、1人の少女の物語はまだ終わっていなかった。たとえ、世界が滅んでも……もう一度あの子へ会うために。

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ
[新編]叛逆の物語」

少女達の迎える結末は、希望か?絶望か?


近日再レビューします。
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