☆事実を元にしたプロットだからか、イランの占拠された大使館からアメリカの外交官を民間人に偽造救出劇は終始ハラハラして心臓ばくばく。歴史的な2国間の溝をより理解できて良かった。膨大な国家予算を使った嘘は、マスコミを逆手に取って真偽さえ曖昧になっていく。
☆序盤は深刻な国際情勢に反して、ハリウッドの舞台裏や人間たちがたっぷり登場するのがとことん華やかで、実際の有名な製作者たちが浮き足だって全力で偽映画を作る姿はわくわくさせられる。
☆軽快なバンド音楽に、80sスーツの渋くて洒落たおじさんたちの雰囲気が良い。反面、作戦決行のシーンでの重低音の響きは恐怖を煽る。
☆革命下のイランの都市の喧騒と血の匂いデモ隊との衝突など、臨場感がある。同時進行的に事件の山場を見せる構成がよく効いている。
☆身を隠した大使館関係者たちの、間違えればすぐに死ぬという現実に怯える芝居は、リアルで不安になる。
☆作戦中止からの予想外の展開は、緊張感が凄い。タイムリミットまでのカウントダウンは心臓に悪い。
