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アルゴのERIのレビュー・感想・評価

アルゴ(2012年製作の映画)
3.8
この作品は面白いよ!と聞いていたけど、なかなか観る機会を持てなかったのだけどようやく。そしてめちゃくちゃ面白かった。すんごいドキドキ。実話というのだから驚く。そして後半は何度も息が止まりそうになって、結局泣いてしまうのです。


ベン・アフレックが製作・監督・主演の3役をして作られた本作。1979年のイランで起きたアメリカ大使館人質事件の救出劇。

人質を取られてから69日目の午後。柱には黄色いリボン。帰りを待つ人たちの祈り。人質たちの状況に変化はなかった。監獄となってしまった大使館。テヘランの街はアメリカに敵対するデモが止まらない。

そんな大使館から6人のアメリカ人がこっそり脱出していてその事実にイラン新政府は気づいていなかった。この6人をどうにか救出できないかとアメリカではCIA秘密工作本部作戦支援部が作戦会議。その中の一人であるトニーは6人をイランから救出するために偽の映画製作をでっち上げ、6人をロケハンスタッフとして身分を変えてテヘランから脱出させることを思いつく。

それがSF映画の「アルゴ」。

脚本、編集が秀逸でどんどんこの作戦にのめり込んでゆく。ベン・アフレックの映画に対する想いがなんかとても好みで、言葉でうまく言えないんだけど、映画だからできることがあるんだよ、っていう眼差しとか姿勢とかそういうものが本作にはなんだか妙に詰まってる気がして、そういう意味でもぞくぞくした。

話を持ちかけた、助けるという責任に対して覚悟を決める瞬間や最後に奥さんを抱きしめる場面がとても好きだった。
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