かや

高地戦のかやのレビュー・感想・評価

高地戦(2011年製作の映画)
4.5
命令によって罪無き人を殺さなければならない彼等が戦っているものとは?

ここ数年の戦争映画で最も素晴らしい映画の一つと言える。
少なくとも5本の指には入ります。

舞台は朝鮮戦争。
南北の境界線付近の高地での激しい領土争いが描かれる。

先に言っておくと、パッケージや予告、宣伝ポスターなどにはとんでもないネタバレがあります。

過去の戦争映画のエッセンスをちょっとずつ組み込みつつ、ミステリーと呼んでもいいような度々起こる衝撃の展開の融合。
これが強烈な推進力となり、目を離す隙さえも与えない。

ストーリーだけ見れば、完全なる戦争反対映画で非常に重いのだが、このエンターテインメント要素が、映画としての面白さとしても現れる。
同じ高地での戦いでも、全て見せ方を変え、違いを生むことによって、観客を飽きさせず、毎回新鮮さを生むことにも成功している。
さらには、戦う前のシーンでは、必ず戦争中とは思えないような会話が繰り広げられていたりと、メリハリのつけ方がとにかく素晴らしい。

また、敵、味方関係なく、主役から脇役までキャラが立っている。
狙撃手が「2秒」と呼ばれていたり、裏がありそうな奴らなど、揃いも揃って興味をそそる。
あんまり言うとネタバレになるから言えないのが悔しい。

誰かの説明を聞くより、とにかく自分の目で確かめた方が良いという作品。
韓国映画ってだけあって、みんな徴兵経験があり、鍛えてる人も多いから余計に見応えがある。
驚愕の史実、戦争の実態、最高の演説が拝める素晴らしい映画です!


戦争は敵と戦っているのではない。戦争と戦っているんだ。


繰り返しになりますが、「えっ!?ウソでしょ?」って同じように愕然するためにも予告などは見ないように。
これ知ってるかどうかで評価が大きく変わると思います。
何も見てなくて良かったー