ずけし67

NITRO ニトロのずけし67のレビュー・感想・評価

NITRO ニトロ(2010年製作の映画)
3.3
毎度のTSUTAYAお取り寄せサービスで借りてきた。
おそらく人生初のアルゼンチン映画であります。
前情報によると、

・ニトロによる人体爆破
・サイコジジイによるエログロ拷問
・ニトロまみれのヌルヌルお〇ぱい
・それに加えてゾンビも出るよ!

といった作品ということで、うひょー、これって、”焼肉”+”すし”+”カニ”の食べ放題に”デザート”まで付いてきますよ。
ってな全部揃ったフルコース映画ってことではありませんか!

で、その食べ放題のお値段は!?

...480円

という感じの作品でありました(笑)


失踪した元カノを探していたローマンは、とある怪しげな廃墟ビルに辿り着く。
潜入して捜索すると、なんとそこにはサイコな爺さん達が若い女性をエログロ拷問しているという衝撃的な光景が!

そんな中、ようやく元カノを発見するも、全身にニトログリセリンが塗りつけられており、へたに体を動かして刺激を与えると爆発につながるという危険極まりない状態。
極限の緊張感の中、這うように脱出ルートを探すローマンらだが...


まず、悪役となる旧政府の秘密組織の残党か何かという設定のサイコジジイ2人組がヘッポコすぎて、そのB級感に逆に心をワシづかみにされます。

そもそもなぜ今だに奇妙な拷問やら監禁やらを行っているのかよく分からない。
さらにその拷問も何やらクイズ出してみたかと思ったら、エグい仕打ちしてみたりで、結局何がしたいのか意味不明です。

そしてそんな反社会的で激ヤバなことやってる割に、セキュリティーのセの字もない甘々な廃墟で活動しているというね。

そして1人は歩行補助器使わないとまともに歩けないくらいヨボヨボというね。

そんな、指で押したら倒れるんじゃねーの?ってくらいのヨボヨボジジイども相手に、なぜかビビッて真っ向勝負せずコソコソと脱出劇を繰り広げるローマン達にも笑えます。

全身ニトロまみれからの脱出で服を脱いでいくシーンはうわさどおり確かにエロいのですが、ただ爆発するかもという緊迫感がこれまたチープで、なんか笑えます。
ちなみにジャケ写真と本編の女性は別人と思われます。

うわさの人体爆破シーンもちょっとコメントしずらい。
うん、確かに爆発しましたです、はい。
僕的には、もう少し血と肉 増し増しでお願いしたかった。

さらにゾンビ。
確かにそういった連中も出てきましたね、はい。

とにかく終始ヘッポコで、B級アイテム詰め合わせ、480円食べ放題!
みたいなノリの映画でしたが、でもなぜか憎めない。

観る者を楽しませる独特のテイストで、次はどんなヘッポコ展開になるんだろ?!
と、ある意味ワクワクが止まらない、そんな感じの楽しい映画でありました。
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