らんらん

王将のらんらんのレビュー・感想・評価

王将(1962年製作の映画)
4.0
将棋キチの阪田三吉(三國連太郎)は妻子の暮らしも考えずの極道三昧
そんな夫をなんとか更正させようと家出しようとしたり、果ては死んでみせようとしたりする妻淡島千景だが、三吉から将棋をとってしまえば何もなくて、もうしょうがないからプロになれと後押しするのだった、、、

昔阪妻主演の「王将」は見たことあるんだけど全く覚えていない、こっちの記憶があるうちに見ておきたいなー

この映画はやっぱり三國連太郎の演技に尽きるかと
役者って凄いな、三國連太郎って凄いなって改めて思った作品
個人的なイメージの三國はぬぼーっとしてたり、おとぼけてたり、あるいは腹黒な悪役だったりな中でこんな人物まで演じられるんだって、なんか、、、イメージする三國連太郎に見えない凄さ?
おそらく実像とは違うんだろうけどまさに阪田三吉になりきっているって感じ
表情、仕草、台詞回し全てが印象的で、何かのり憑ってんじゃない?みたいな、とにかく三國連太郎の演技が秀逸でした

微妙な点は
三吉の娘、成長後は三田佳子が演じてるんだけど、幼少期の女の子のが何か可愛くて良かった
あと全編通して流れるナレーションの声が気にかかる、この女の子の声らしいのだがなんか浮いてる感、女の子はかわいらしいし声もかわいらしいんだけどなんか違う感

期待した淡島千景もそんなに見所なかったなー、もっと明るいキャラの淡島千景は好きなんだけどね
劇中の淡島千景は宗教狂いみたいで怖いんだもん
公開当時はそんなに抵抗ないかもだけど、むしろ立派な人みたいな感じなのかもだけどー
オウム事件とか、イスラムテロとか、宗教っていいイメージないもんだからガチで信仰してるの見ると危険な香り?怖さを感じちゃう

ストーリー自体はまあ普通、その他の出演者に関してもそんなに印象には残らない作品だったけど、三國連太郎のあの姿を見られただけでも収穫はあったかなと思います
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