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エル・クランのメルのレビュー・感想・評価

エル・クラン(2015年製作の映画)
3.4
1980年代にアルゼンチンで実際にあった事件。
連続誘拐の身代金で生計を立てていたという一家の話。

日本では「フォークランド紛争」として知られているアルゼンチンとイギリスの戦争で軍事政権が崩壊したアルゼンチン。

軍のエリートだった父親は職を失い、一家7人どうやって食べていこう…という時に富裕層の誘拐を思い立つ。
長男、次男は父親に強要され加担しているが、他の家族も気づくはず。
特に母親から息子への強いハグと熱いキスは意味深で、あれは「一致団結よ!」の証し?

秘密の監禁部屋を持つ家で何事もない様に食事をする場面は不気味。
そして流れるBGMはやたら陽気で ( ペドロ・アルモドバルが製作に関わっているのですが ) アルモドバルの影響なのかな…。

最後の最後まで陳腐な自己弁護を貫く父親のふてぶてしさには呆れるけど、事件が明るみに出たその後もスッキリしない結末に、それも南米らしさなのか…とふと思う。

エル・クランとは「一族」「一家」という意味…ナイスです。