TAK44マグナム

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.3
多くの人が「ラストアクションヒーロー」や「13日の金曜日」、「スクリーム」や「バーニング」というタイトルを挙げているのが分かりました!
確かにその通りですな。

映画の中へ入ってしまうのは「ラストアクションヒーロー」だし、スラッシャーホラーをパロっているのは「スクリーム」ですね。
殺人鬼がキャンプ場のおバカさんたちを襲うのは「13金」そのもの、殺人鬼ビリーの設定は「バーニング」のバンボロ・・・じゃなかったクロプシーに似ていますもんね。

80年代のスラッシャーホラー映画「血まみれのキャンプ場」に出演していた女優を母に持つ主人公。
母を事故で失ってから3年後、「血まみれのキャンプ場」の上映会にゲストとして呼ばれます。
しかし、上映開始からほどなくして劇場で火災が発生、主人公たち5人はスクリーンを破いて、裏口から逃げようと飛び込みますが、気がつくと何とそこは「血まみれのキャンプ場」という映画の世界そのもの!
主人公たちは何故か映画の中へ侵入してしまったのです。
映画の中なので、尺の92分間隔で同じ場面がループされ続け、回想シーンになれば白黒になり、タイトルや字幕、果ては〇〇〇〇〇〇までもがちゃんと出現しちゃいます。

もちろん、主人公の死んだ母親も劇中の役として存在するし、殺人鬼ビリーもまた存在する世界だったのです!
主人公は、何とかして母親(厳密には映画の中のキャラクターですが・・・)をビリーの魔の手から守り、自分たちは現実世界へ戻ろうとしますが・・・。

まず、アイデアが良いですよね。
ホラー映画の中へ入ってしまって、実際に不死身の殺人鬼と戦う羽目になってしまうとは。
ところどころの派手な色彩感覚も印象的です。
赤や紫などを効果的に使ってますね。
ただ、どこか重厚感が足りないというか、軽く浮ついた感じが全体的に拭えません。
監督が主にテレビ映画を撮っている人だからなのか、画や音の迫力に欠けます。どこかテレビドラマっぽい。

ホラー映画としてはゴア描写は少な目なので、グロリンチョなのが苦手な方にもオススメできます。
ホラーというよりコメディに近いし。

ホラー映画用語で、最終的に殺人鬼と対決して生き残る処女の事を「ファイナルガール」と呼ぶのですが、タイトルどおり、そこに着目した映画でもあります。
予定されていたファイナルガールが死んでしまい、一体どうなるのか??

個人的には、色々と用意した対ビリー用の罠が意外とショボかったり、母親が役の年齢には少々無理があったり、黒人男性キャラのルックスがマンガみたい(失礼!)だったのが非常に気になりました(苦笑)。

あと、念願のホラー映画の中へ入れて嬉々とするホラーオタクの兄ちゃんが良いキャラでしたな。

ラストは、「まあ、そうくるだろうなあ」と。
「13金」と同じぐらいシリーズが続いていたとしたら大変ですね。ご苦労さまです。


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