なっちゃん

桃さんのしあわせのなっちゃんのレビュー・感想・評価

桃さんのしあわせ(2011年製作の映画)
4.0
一緒にいた時間が家族を作っていく。

とても優しくて温かい。
日本にも「生みの親より育ての親」という表現があるけれど、まさにそれ。
ロジャーと桃さんの関係は親子のようだが、時に可愛いカップルのよう。

桃さんは口数は少ないし、ロジャーもあまりおしゃべりではないから話すシーンが少なめでゆっくり時間が過ぎていく。

しかし、キャラクターはそれぞれちゃんと描いていて、桃さんが老人ホームの部屋に着いて机の埃を指で確認するシーンは桃さんが綺麗好きだという事が分かるし、ロジャーの友達が桃さんに電話をして楽しそうに話すシーンには家政婦の垣根を越えて皆に愛されていた事、同時に真面目に働いていた事もよく分かる。

最後に桃さんが病院のベッドで意識もない時にロジャーが靴下を直してあげているシーンはとても印象的。

広東語は優しくて、アンディ・ラウの声音も心地良かった。

BGMの音楽も優しくてなんだか懐かしくてとても好き。
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