ミミック

演劇1のミミックのレビュー・感想・評価

演劇1(2012年製作の映画)
4.0
芸術とお金とか稽古の様子とか不透明なことが多いから外野からは不信的な目で見られてしまうのだと思う。
こうして映像としてどういう手順を踏んで演劇が作られて、公演を売っているのかじっくり見せていくのは良いこと。

公民館で地元の子供たちが参加できるワークショップの存在も、それを知り参加することで演劇が身近な存在に感じられるし、ひいては日本の芸術感度の底上げに繋がっていくはず。

演劇はイメージの共有という目に見えないものを表現するため劇場空間のような'場'が不可欠。対して映像はそれを撮るものが'目'となって何を映すかに明確な意図が出てくる。それぞれのメディアの違いについても考えるきっかけになった。

最後に稽古中の志賀廣太郎の誕生日サプライズをするために、段取りの演出をその場で付ける平田オリザのワクワクした顔が印象的。
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