つぐみ

荒野の誓いのつぐみのレビュー・感想・評価

荒野の誓い(2017年製作の映画)
4.0
2014年の年間ベスト二位が「ファーナス 訣別の朝」なんですけど、監督のスコット・クーパーがまたベイルを主演に撮るとのことでめちゃくちゃ楽しみにしてました。

娯楽性は皆無、愉快な作品では無いし、別に選民思想でも何でもなくて、映画を年間何十本も見る人が「そろそろ次は硬派なやつ見るか」と選ぶ類のものです。
「ファーナス」も万人ウケからは縁遠かったけど、スコット・クーパーは稼ぐ気は無いんだと思う、絶対これ儲からないもん笑

でもベイルをはじめ、ロザムンド・パイクもジェシー・プレモンスもベン・フォスターも出演を熱望したんだろうなあと一目でわかる役への入り込みぶり。職人芸が過ぎる。あとティミーはあっという間に退場してしまうけど、キャリアを重ねる上で美しさは必ず壁や足枷になってしまうだろうなと思った…頑張ってね!!

メッセージはいたってシンプルで、ヘイトが何も生み出さないことに尽きるんじゃ無いだろうか。
とはいえ、やはり開拓民が先住民にひどいこをしてきたのは確かなので、「過去を振り返らないでいよう」というのは随分勝手な言い草というのも分かる。でもやっぱり作品には作り手の主観が反映されて然るべき、全くのニュートラルってのは実現しないから私はこのラストでいいとは思うけど。

時代設定が近いから「ニュートン・ナイト」のマコ兄にめっちゃ似てる(どちらもノーラン’sヒーローですしね)けど、感情が無になってしまった最後の表情には鳥肌が立ちっぱなし。この監督は演者のいい顔を撮る人だなーーー