凛

荒野の誓いの凛のレビュー・感想・評価

荒野の誓い(2017年製作の映画)
3.9
1982年アメリカ。
インディアン戦争の英雄(クリスチャン・ベール)が病気になったインディアンを故郷に返すよう命令を受ける。途中、家族を殺された未亡人も同行するが、他部族から襲われたりして

戦争中、散々殺してきたインディアンを敵対視していたはずが、他部族と共に闘ううちに仲間意識が芽生えてくる。
家族をインディアンに殺された未亡人も、同じインディアンでも襲った人達と共に旅する人達は違うとだんだんに気持ちが変化していく。
とにかく広い大地を旅するうちに何度も危機が訪れて、犠牲者が出る。
ティモシー・シャラメがフランス人の役で出演しているが、わりとあっさりと殺される。

信頼するには人種ではなく人間性が一番大切。インディアンにも様々な部族があり、良い人もいる。
元々は白人がインディアンから土地を取り上げたのが正しかったのかどうか、そこまで話が遡る。

美しい中西部の景色とは裏腹な人の欲望の醜さが描かれている。
人を赦すこと、信じること、主人公の心情の変化で真の誇りとは何かを考える。
凛