荒野の誓いの作品情報・感想・評価・動画配信

「荒野の誓い」に投稿された感想・評価

Yuji

Yujiの感想・評価

3.0
憎しみは憎しみしか生まない。憎しみあう二人は負の連鎖を断ち切り手を取り合うことができるのか。
nutaki

nutakiの感想・評価

3.7
19世紀末のアメリカ。ネイティブアメリカンを憎む軍人が彼らを護送することになり目的地まで一緒に旅をする、ウェスタンだけどロードムービーでもある。先住民とのふれあいの映画と言えば『ダンス・ウィズ・ウルブズ』を真っ先に思い出す。素晴らしい映画で映画館で感動したのは忘れられない。ケヴィン・コスナーもまだカミフサでかっこ良かった。先住民への敬意をアメリカ人に改めて問うた作品だった。今作もやっぱりそんなシーンがあって、心温まり、そして切なくなる。
主演のジョーにクリスチャン・ベイル。先住民の言葉を話せるため護衛を任命される。今回は役作りも見かけ上は特になく、何だかホッとする。この人、太ったり禿げたり、ガリガリになったりと、何でもやるんだもの。相変わらず存在感あってこの人が主演というだけで観たくなる。
未亡人のロザリーにロザムンド・パイク。あら、偶然昨日観た映画(ナチス第三の男)と続けてのご出演。冷酷男の奥様の後は、逆に冷酷に家族を殺された奥様。どちらも熱演だけど、どちらにしても気が強くたくましい女性だから、ピッタリなのね。でもこの映画にはやや現代っぽ過ぎる感じで、荒涼とした大地に咲く高貴な花、という感じも。まあ、風と共に去りぬのビビアンもそうだったが。
イエロー・ホーク首長にウェス・ステュディ。本人は純血のチェロキー族。178㎝と長身で堂々としている。前出の『ダンス~』でも戦士役で出演。ネイティブアメリカンらしい重厚な演技で圧倒し神々しい。
同行する護衛隊は、ジェシー・プレモンス(キルスティン・ダンストの夫!)ロリー・コクレーン(CSIマイアミのティム)ポール・アンダーソン(ピーキー・ブラインダーズに出演)そしてなんとティモシー・シャラメ。まだ20歳位。こんな綺麗な顔で西部劇か。新人でオドオドしてる役だがあまり出ないうちに居なくなる。がっかり。もったいない!
まあ、道中、次々と人が死んでいく。まるで、そして誰もいなくなった、みたいに。でも西部劇は略奪に犯罪、戦いに決闘に、常に死はつきものだからねえ。それでも旅の間に首長家族と打ち解けて、だんだんと距離が縮まるのがいい。
血だらけ、残虐、子供も‥と目を伏せるシーンも多くて辛いが、やはりクリベイ、上手くてずっと観ていられるという感じだ。
『悪党に粛清を』を彷彿とさせるラスト辺りも、マッツは気の毒で幸あれ、と思うのに、クリベイには1人でクールに頑張れ、と思うのは何故だろう?😅そういう意味でラストはドラマにし過ぎた感じで、勿体ない。孤独をひたすら享受する男であって欲しかった、というのは欲張りか。
135分を感じさせない良作。監督はスコット・クーパー。クリベイとは『ファーナス・決別の朝』でも組んでいる。制作にレオの名前もあるから興味深い、これも観てみたい。
羊

羊の感想・評価

3.8
素晴らしい映画でした。感動の物語、クリスチャン・ベイルも渋くて良かった。
ジジイ

ジジイの感想・評価

3.9
記録。面白かった。西部劇は死なないねえ。
めちゃくちゃ重厚なロードムービー
誰もが抱えるというには重たすぎる過去を持つ人達が終着点を目指し共に旅をする

命とは
憎しみとは
戦争とは
復讐とは
輪廻…因果…繰り返し

本当の笑顔のシーンはほぼ無かった様に思う
けれども最後に少しだけ希望が灯った

序盤の展開から予想した内容が大きく外された為にあれ?と思っていたらグイグイ引き込まれてしまった。何度も観たいかと言われると、…だけど観れてよかったなと思える映画でした。

監督、クレイジーハートの方でしたか。一歩踏み出す映画、得意技ですね。
rage30

rage30の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

インディアンの酋長の輸送を任された、騎兵隊の話。

冒頭から、白人一家が惨殺される様子が描かれるので、復讐劇への期待が高まるが、復讐そのものは思いの外、淡々と処理される。
それよりも主として描かれるのは、アメリカという国の暴力の歴史。
そして、その罪について、改めて見つめ直す話になっている。

それ故に、映画自体は非常に内省的で、抑制的だ。
「落ち着いた大人の映画」と捉える事も出来るが、一方で「盛り上げに欠ける」と捉える事も出来るだろう。
あれだけインディアンへの憎悪を見せていた主人公が、自然と改心した様に見せる演出は見事だと思うものの、改心へと至る決定的な場面が描かれない為、感情が高まらない。
この辺は好みの差かもしれないが、個人的には淡々とし過ぎていて、物足りない印象を受けた。

良くも悪くも地味な作品ではあるが、キャスト自体は豪華。
クリスチャン・ベールやロザムンド・パイクは流石の演技を見せてくれるし、ティモシー・シャラメが出てくるのにも驚いた。
残念ながら、シャラメは瞬殺されてしまうが、ベールやパイクのファンなら、より楽しめる事だろう。
「ファーナス/訣別の朝」のスコット・クーパー監督×クリスチャン・ベイル主演。寄り道して良かった。あちらも渋かったけど、こちらも渋い。

スコット・クーパー監督、良いな。
「ブラック・スキャンダル」
「クレイジー・ハート」辺りを次に観てみよう。

原題"Hostiles"とは、"敵対者"の意味。

「昨日の敵は今日の友」なんて言うけれど、そんな昨日今日で積年の思いが消える訳じゃない。

でも、この作品で僕らは目の当たりにする。
長い長い旅路の果てに、憎み合っていた者同士が心を交わす瞬間を。

1892年。かつてのインディアン戦争の英雄であり、先住民戦犯収容所の看守ジョー・ブロッカー(クリスチャン・ベイル)は、末期がんに侵されているシャイアン族の長イエロー・ホークとその家族を彼らの故郷で今は居留区となっているモンタナ州まで護送する任務に就く。

互いに大切な友を何人も殺された敵対者。

最も憎むべき者を護送しなければならないという葛藤はジョーを苦しめる。

大地に膝から崩れる様にして叫び声を上げるジョー。許し難い感情が如何に彼を支配しているかを捉える重要なシーン。クリスチャン・ベイルの緩急をつけた演技が見事。

ジョーが率いる遠征小隊は、イエロー・ホークとその家族を連れて旅立つ。途中、コマンチ族により、愛する家族を皆殺しにされた未亡人ロザリー(ロザムンド・パイク)と出会い、彼女を保護する為、旅に同行させる事に。

ロザムンド・パイクの鬼気迫る演技に圧ッ倒される。只者ならぬ女優だわ、パイクさん。

そして、恐るべしコマンチ族。
頭の皮を剥ぐシーンが壮絶。

あまり出番がないまま退場しちゃうティモシー・シャラメくんや、いつも狂気じみた演技が最高のベン・フォスターなど、脇を固めるキャストも素晴らしい。

荒涼とした大地を征く彼らの旅路。
それは時にスリリングで、
時に静かに叙情的で。

憎み合っていた敵対心が
雪解けの様に、
静かに薄れていく経過を実に丁寧に描いている。

偏見や差別も、
怒りや憎しみも、
いつしか解り合い、許し合える時が来る。

ラストシーンがまた素敵で、これはかなりのお気に入り。
はな

はなの感想・評価

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2020.10.18
それぞれ憎しみや悲しみを抱えた者同士が荒野を旅する中で相互理解を深める姿を丁寧に描いた文芸作品。ロザムンド・パイクが素手で家族の墓を掘る様は見るに耐えなかった。少しずつ心情が変化していく俳優たちの静かなアンサンブルが見事。余韻たっぷり浸れるラストも秀逸。
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