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SHAME シェイムのf0ckyouのレビュー・感想・評価

SHAME シェイム(2011年製作の映画)
3.7
いやーやっと見つけたよ、これこれ!近くのゲオほんとクソ。観たいと思った作品に限ってないし(しかもその作品のほとんどがマニアックとも言えないものなのに)。作品の配列はバラバラだし…もっと作品が充実しているレンタルビデオ店の近くに住みたいっっ∩(+`ω´+)∩ムキュもしくは映画館の近くでもいいっっ∩(+`ω´+)∩キュ

…レビューね。。。

本作は近親愛というタブーを描いた衝撃作。舞台はNY。キャリアで乗りに乗っているいわゆる「勝ち組」のブランドン(演マイケル・ファスベンダー)が本作の主人公。彼は、自分は「セックス中毒」だという誰にも言えない秘密があった。ある日突然自宅に上がりこんできた妹のシシー(演キャリー・マリガン)。ブランドンは仕方なく彼女をしばらく面倒みることになるが…

ストーリーはこんなところかな。今度からストーリー書くのやめよーかな。自分の頭を整理するために書いてるんだけど、レビュー自体が長くなっちゃってこれじゃぁ意味ないよねσ(^_^;)

近親愛がテーマだってことは分かってたけど、思いの外分かりづらかった。過去にブランドンとシシーの間に何があったのかは描かれていなかったし、ボンヤリ観ている人は何がテーマなのかも分からず観終えてしまうのではないんかなぁ
それでも何気ないところで観る人に様々な想像を喚起させるのが本作の魅力だと思う。例えば、シシーの歌を聴いている時にブランドンが涙を流す場面。例えば、シシーが自分の上司といちゃいちゃしている時に見せるブランドンの怪訝そうな顏(このシーンに関してはちょっと誤解をうむかもと思た。だって自分の兄弟が自分の知り合いと、しかも自宅でいちゃいちゃしてたら
(ー"ー )
←こんな顔にもなるでしょ)。例えば、ブランドンが何気なく観ている子供向けのテレビ番組。2人の間に何があったのかははっきりとは描かれていなくても、ところどころにヒントとなるものは差し込まれている

2人の「症状」についても言及していきたい(ブランドンだったらセックス中毒。シシーだったら恋愛中毒)。なぜ彼らはセックスに、または恋愛に溺れているのだろうか
近親愛は、同性愛に比べて今でも根強く存在しているタブーだ。しかし、自分が心から愛してしまう、求めずにはいられない人がそばにいるのだ。しかしながら、交わることはできない
そういう時人はどうするだろうか。愛している人を忘れるためにその場限りの、虚偽の愛を求め続けるのだ。ブランドンもシシーも同じだと思う。性行為をしている時のブランドンはどこか悲しそうだ。そうすることで自分の気持ちに嘘をついてしまうことに後ろめたい気持ちなうえ、セックスしたり、シシーに対して強く当たらないとやり過ごせない自分に苛立ちを募らせている
ラストシーンはあまり詳しくは述べないが、結局2人は言ってみれば呪縛から逃れることはできないのだと思った

いや〜それにしてもマイケル・ファスベンダーさんはいいですねぇ。こんな身体を張った演技をしているとは…モロ見えやったし(トリアー作品に比べたら全然やけど
な)。濡れ場の時の表情とか、快感を感じているのとは別に見せる複雑な表情とか、ベッドに腰掛けている時の哀愁とか、ほんとにこの人は器用な役者さんやなぁと思った。キャリー・マリガンも相変わらず可愛いし。「17歳の肖像」の清純な印象とこれまたちがった感じやったなー^_^ウンエンあーまた観たくなってきた…
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