Naoya

バッファロー’66のNaoyaのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
2.8
5年ぶりに刑務所を出所し、故郷に帰ることになった男。母親に見栄を張って妻を連れて帰ると嘘をついてしまい、通りすがりの女性を拉致し、妻のふりをするように脅迫する。ヴィンセント・ギャロ監督兼主演のヒューマンドラマ作。男の不器用さが秀逸で、そのせい強気で周囲にも敵意を示す様、荒れた姿が悲しくも生々しい。その男が女性と出会い、少しずつ、一つ一つ丁寧に心が溶かされていく様はあり、愛を知っていく様、愛に飢えていた様が現れてきて良い。不器用だが、純粋で優しい男だったことが少しずつ描かれていく雰囲気は、序盤のキャラの雰囲気とは異なり、いつしか見守りたい姿にもなる。ここという盛り上がりはないが、演出が良く飽きさせない展開になってます。拉致される女性を演じるクリスティーナ・リッチの魅力も際立ってます。
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