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バッファロー’66のScreen7のレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.3
Lサイズの熱々のホットチョコレートをお供に観よう。とびっっきり甘いやつね。
シャバに出たばかりの主人公が親についた嘘を貫くために偶然近くにいた少女を拉致する…ってこれだけ聞くと物騒な話?と思うんだけど、最っ高に温かいラブストーリーだった〜。好きな映画がまた増えた。四角形の机を囲う四人, 写真撮影機, ボウリング場, デニーズ, モーテル…あらゆる場面の映し方や編集の仕方が斬新で面白くて、見飽きるという概念がなくなる。彩度落として掠れた感じの映像も相まって、フィルムカメラのように雰囲気抜群。音楽も良くて、終始センスの良さが感じられる映画でした。
序盤から中盤にかけては、自己中な行動をするお子様な主人公に好感持てなかったけど、自分を包み込んでくれる愛を知ってからのビリーは良かったよね。世界が変わったよ…!っていうのがめちゃくちゃ伝わる終盤。愛おしさMAXのラストシーンは、心の中で「はい、好き〜」って叫んだ。愛ですね。ロマンチスト万歳!
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