バッファロー'66
鬱屈している男シリーズ。主人公は情けないクズ男のビリー。とってもままならない。
登場人物みんなに欠陥がある。ビリーが一番なのだけれど、あの両親に育てられたなら納得、というか同情する。でもああいう人の話を聞かない親はそこら辺にいくらでもいるよね。
レイラが理解できなかった。慈悲なのかエゴなのかわからなくて怖い。ビリーとは対照的に全くバックグラウンドが明かされなかったので、あれはビリーを受容するための舞台道具と思って飲み込んだ。ヒモを飼う女ってあんな感じなのだろうか。
カメラアングルや演出は独特で個性的。ボーリング場でのタップダンスシーンは印象に残る。あの曲キングクリムゾンなんだ。最後のストリップ小屋のBGMもプログレっぽかったなあ。 Yesの「Heart Of The Sunrise」初めて聴いたけれど、緊張感が高まってヒリヒリする感じ好き。
そして終わり良ければ全て良し。やっぱり平和な方が良いね。