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バッファロー’66のfumiyannのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.7
微妙な作品になるか好きな作品になるか、最後の最後まで分からなかったけど、なんとか好きな所に着地しました。
それどころか、かなり良かった。
あんなラスト見せられたらなんでも許しちゃいます(笑)

刑期を終え釈放された主人公が暴力的な尿意と闘いながらトイレを探し回るところから物語はスタート。
これだけでかなりの悲壮感。

なかなかの狂気な展開にのっけからしばらく「どうなるんです??」と目を皿にして見てました。
どうやら惹き込ませる力は相当あります、この映画。

《男が女を誘拐した。女はいつでも逃げることができる。だが逃げれば男がだめになることを女は知っている。》
以前銀杏BOYZの峯田和伸がこういったテーマで写真を撮ってるのを見ましたが、導入としてはそんな感じ。
その先はほんとに感想を聞くより見た方が良いと思います。

ただこれだけは一つ、ダメ人間なのは男の方だけじゃなかったというのは感じました。そこは彼女のバックグラウンドも想像してですが。
だからこそ惹かれたんだと。
そんなことを思うとこの映画に一気に愛着が湧いてきました。


あとこれは完全にあれな話だけど、ヒロインの子が湯船から上がる瞬間に別のカットに行った時は思わず口から「なんだよ」が溢れた(笑)
ほんとにもう…
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