zhuye

バッファロー’66のzhuyeのネタバレレビュー・内容・結末

バッファロー’66(1998年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

言いたいことはわかる。
個人的にはそんなに好きではない。

両親にそんなに愛されなかった主人公、粗暴で荒々しくて乱暴者、すぐ脅す。できもしない脅し文句いう。小学生みたい。その実、繊細で人の目にビクビクしてて弱い。ムショ帰りでも家族に嘘ついて見栄はって、自分を気にして欲しかった。
ここまではわかる。
チョコレートアレルギーも覚えてもらってなくて、家族も女の子ばっかり可愛がって面白くない。
これもわかる。
女の子がなんでそんなに男に従順なんかなっていうのは、まぁ、女の子も人肌寂しかったんかなっていう感じなんだろうけど。

いや、置いてけぼりがすごい。
理解できない?感情移入できない?から同情も愛情も湧かなくて。
なんか、DV男とその彼女って感じ。見栄はって乱暴者のビクビク野郎、女の子はそんな彼が可愛そうとか、私がついていなくちゃとか、そんな感じなんかなって。
最後の幸せハッピー感は良いけど、彼が本当に改心したとは思えなくて。

言いたいことはわかる。ストーリーのあらすじだけ聞いたら心温まる映画かなって思う。「ムショ帰りの乱暴者が一人の女と出会い、嘘の関係から本物の愛が生まれる」的な。
ただその場合、女の子の方は普通であって欲しい。この女の子「俺を受け入れてくれる女の子」っていう存在でしかないきがする。寂しい俺を埋めてくれる存在でしかない。そういう存在にするためだけのキャラ設定感ある。男の理想、妄想感。

あとストーリー全部自業自得みたいなところある。両親のアレは良かった、あの環境にいたからこんな性格の男になりました。ここまではわかる。
大金掛けたのは愚か、ありもしない金かけんなよ。それをごまかすためにムショ入りました。っていうのも、自業自得から派生した自業自得。無実の罪って。

人間臭さ表してる映画ですよっていうのはわかった。わかったけど。なんだろう、あんまりそんな風に生きてないからかなぁ。多分好きな人はそんな気にならんところが個人的にはめっちゃ気になってしまって終始「なんで?」と「は?」って感じであんまり楽しめなかったです。オシャレとかはセンスないからわかんない。
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