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バッファロー’66のせのレビュー・感想・評価

バッファロー’66(1998年製作の映画)
4.0
2018年以来3回目鑑賞。

最初に見た時の衝撃が忘れられずまた観てしまった。好きすぎて渋谷の八月の鯨でもこの作品のお酒飲んでしまった。

サイコ〜!なラストシーンから同時に流れるyesのsweetness がたまらん❤️💖

She brings the sunshine to a rainy afternoon...

映画の30年前くらいの曲なんだがピッタリすぎる。ギャロの選曲センスゥ!
色々な芸術に触れてきた彼だからこそなのか
芸術的というかとても独特で音楽も映像も、おしゃれなんだよぁ。

主人公ビリーブラウンはアメフトのチーム・バッファロー(だっけ)の勝利に賭けに負けてしまい代わりに人の罪を背負うことに。5年の刑期後、彼の人生が再開する。
親には愛されない、幼稚園から一緒の好きな女性には名前すら覚えられてない。しかもなんか婚約しとるし。一人、友人はいるけどなんか幼い。

孤独で乱暴で繊細、愛されることを知らなかった男が聖母のような女性と出会い愛されることを知るお話。

所謂ACなんだろう。愛されてないのに、両親からの評価にこだわり認めてほしいと振る舞う姿は悲しいものがある。

彼の母は息子の持つチョコ・アレルギーも忘れてるし、彼を産んだ「せい」で贔屓のアメフトチーム試合が見れなかったからか、息子への愛情が全くもって欠損しているし、父親はとにかく彼に辛くあたる。

ビリーは愛なんて知らない。
優しさなんて知らない。そんな彼もアメフトファン。贔屓なチーム(バッファローだっけ)の勝利に賭けたことがある。
賭けに負けて他の人の罪を背負うことになり5年刑務所に入れられる。(2回目の説明)

アメフト・チームにいたスコットが八百長で負けたことが原因でチームが負けたことで自分がこんな目にあったと彼を恨むようになり居場所を特定、復讐を企むビリー。

両親の気を引くためにフィアンセのフリをさせるためにトイレで寄ったダンススクールにいたレイラ(クリスティーナリッチ当時18〜20歳くらい?)を誘拐。

彼女を家に連れて行ったり特技のボウリングに連れて行ったり、デニーズへ行ったり、ホテルにいく。(ちなみにホテルではほぼ何もない)

レイラはビリーを最初こそ乱暴で最悪な男と思っていたはずだが次第に彼の繊細さと優しさに気づき惹かれていく。
(気づいちゃったんだけど
ボウリングシーンでレイラが(急に?)着ている上着、多分ビリーのだよね?借りたのか、着させたのか。どっちにしろビリーの優しさを少し感じる気がする)

ホテル(モーテル)のシーンはすごくいい。
ビリーの子供っぽさ、彼の孤独、弱さが丸出しに。それら全てを包み込むレイラの優しさ。お風呂一緒に入るシーン、ベットで手を繋いだり触れるだけのキス、何よりホテルでの別れ際の抱きしめるシーン。最初ビリーは嫌がるんだけど少しずつ自分から愛を求めるように抱きしめる姿が良い。

ビリーはついにスコットの居場所を特定し、ストリップにて対面するが殺すことはせず、はじめて自分を愛し、帰るのを待ってくれるレイラのもとへ戻る。
愛することを初めて知り、とたんに世界が輝くようになった孤独な男の話。愛に気づいた彼のルンルン感はたまらん。尊い〜。
恋愛映画で二番目ぐらいに好きです。

多分これヴィンセントギャロの自伝的な部分がある作品ぽいのでだいぶ自慰的な映画だとは思うけど気になんない。素晴らしいから。特に後半ね。
クリスティーナリッチ、これで初めて知ったけど終始スゲ〜格好してるよね。
露出っつーか胸とかムチムチ感がすごい。胸小さくする手術したんだっけ?今痩せてるよなァ。コンプレックスだったんかな?
彼女を最近見たのはdoja cat:demonsのmv。
悪魔に扮したドジャに慄く女性役として出てるんだけどアダムスファミリー、スリーピーホロウ、ウェンズデーといい、ホラーに合う女優なんかな。これは全然違うけど。


てかミッキーローク出てたのね。少しだけだけど。初めて見た時気にもしなかったよ。

以下2018年、過去の感想(まんま)

ここ最近で一番尊い作品でした。ずっとみたかったので幸せ。
本当は素直で優しくて子供っぽいビリーが愛しい!わたし、今度ハートのクッキー買うわ。
癖が強いとも思わなかったし、観やすい作品でした!
個人的にモーテルのシーンがお気に入り。お風呂二人で入るシーンとベッド上のシーン。淡すぎて淡すぎて震えました。

最後辺りからの吹っ切れたビリーの表情が最高に素敵でした。こっちまでワクワクしちゃうし素直に幸せを受け入れた感じ。
自分が幸せだと周りにも優しくしちゃうのね!!!!!!!あ〜好きだ!

似た作品、似た関係性の二人の恋愛映画がもっと観たいから知ってる方教えてほしいです。
またみます!!
せ