映像制作会社、銀映撮影所は老朽化で閉鎖。そのメモリアルとして元大女優藤原千代子の足跡をたどる事となった。千代子のファンであった社長、立花源也は若手をつれて家に向かい千代子にある鍵を渡す。
そこから千代子の人生を社長、若手もその世界に入りながら撮り見ていく。
藤原千代子(70代荘司美代子、20〜40代小山茉美、10〜20代折笠冨美子)銀映の看板女優。突然の失踪引退。30年ぶりに取材を受ける。全ては鍵の持ち主に会いたいがゆえの行動...。
立花源也(飯塚昭三、佐藤政道)
若い頃銀映で働いていた。千代子を顔が赤らむ程好きすぎて幻想世界にも入り込む。
井田恭二(小野坂昌也)カメラマン。ただとってるだけで千代子にも興味はない。
島尾詠子(津田匠子)千代子が来る前は銀映の看板女優だった為千代子をライバル視。
大滝 諄一(鈴置洋孝)銀映専務の甥。
鍵の男(山寺宏一)千代子の想い人。
顔に傷の男(津嘉山正種)鍵の男を追っている。
エンディングだけでなく劇中使われている音楽がとてもいい。
山寺宏一の声は色んな映画で聞いてるけど、この映画はやたらと素敵な声に聞こえる。
幻想か?映画の中か?本当の話しなのか?入り混じるシーンや衣装がコロコロ変わるのが見てて楽しい。千代子の生き方を見せる映画だからどうでもいい部分だったのかもしれないけど鍵の男についてもう少し知りたかったなぁ。
たった、それだけの事で人を好きになり一生想い続けるなんてなかなか出来る事ではないなぁと思いましたが最後まできちんと見ていると見方が途中で変わる。
女性ならわかるのかもしれない。
「どっちでもいいのかもしれない、だって私...」に引き続く最後のセリフを聞いた時やっと「その愛は狂気にも似ている」のキャッチコピーの意味を理解した。
久々に見直したけど自分が若い頃見た感覚とは全然違う気持ちになった。