橘

千年女優の橘のレビュー・感想・評価

千年女優(2001年製作の映画)
5.0
懐かしの映画への愛と一途な恋愛のロマンチック……と見せかけておいて結構な狂気。
「その愛は狂気にも似ている」ってキャッチコピーもぴったりで、藤原千代子のラストの台詞でヒッてなりました。鍵の君へ向けてかと思ってたら!!

大女優の藤原千代子へのインタビュー、現実と幻想(出演映画の内容)が違和感なく繋がれててどこから映画だった?となるの凄過ぎる。ある映画から別の映画の転換も滑らか…絵も綺麗だしワクワクしました。
蜘蛛巣城しっかり観たい……松竹だったらしい叔父は観たかな千年女優。。

元映画スタッフだったインタビューしてるディレクターの立花さん、千代子さんに会って鍵渡せるまで、元特高警察のお爺に言われた鍵の君の事を一人で抱えてたんだろなと思うとつらい。
カメラマンの兄さんもふたりによくついてきたなと思いました。ツッコミながら。お疲れさま。。

映画に出演する理由も引退(?)した理由も“あの人”。でももう顔も思い出せなくて……
ラストシーンも好き。始まりのシーンでは映画のシーンなのに、ラストでは見上げてるの立花さんとカメラマン君。


久々に観たら「千年女優はそんなに〜」と思ってた自分を殴りたいです。
今敏作品は全部最高!!天才!!(信者)
わりと時代劇だけど平沢進さんの音楽合うなぁ。
橘