RIO

千年女優のRIOのレビュー・感想・評価

千年女優(2001年製作の映画)
3.9
想いは時空間を駆け抜ける

燃える花のようにはじける花の粉
頭の上にふりそそぐ
両手を広げ花びらを受けとめる

女優だった藤原千代子
鍵を探すあの人に逢いたくて走り続けてる
それをまた追いかける社長の源さんが面白い
いちいち絡んでくるんですが
結局独り言になってるの 笑える
想いってなかなか伝わりませんね

汽車の扉を開けばそこは
満州から戦国時代

詩を追いかける人を慕うことで
虹の上を走ることができる
14日目の月の明りに願いをかける

*千年女優*の後に続く「妄想代理人★」も
闇に深まる業に足を捕らわれていて
限界ギリギリのぶっ飛びでした
今敏の世界から出たくない唯一無二の感
点と点を結ぶ素晴らしい世界観

空想は時空間を駆け抜ける
同じ空間にいることで意識を沈ませてしまうのに
詩とは何処へでも過去にでも
宇宙の何処か
ないのない何処でもないとこまで
飛んでいくことができる

終わってほしくない物語
煌めく混乱しかない
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