かつての伝説の女優が、自身の人生をタイムマシン的に回想する話。
ノスタルジックな雰囲気と音楽が素敵だった!
話の感触としては、「この話、面白!」と即座に反応できる類のものではなく、「よく考えると面白いのかも」という感じのもので、判定に困る。
平安から現代までの千年間の幅で、各時代ごとの一途に恋する乙女を演じてきた大女優。
一方で、私生活においても、想い人の影を追い続ける人生であった。
まさに、出演作品と女優自身の人生が重なるというストーリー。
そのため、現実と虚構の境目を見分けるのが難しい。
観る側の解釈によってもその境目が変わると思うので、余計に難解な作品だと感じた。
場面転換が多いのにも混乱させられた。
平安が舞台かと思えば、すぐに昭和や大正に移り変わる。
なんでアホな私は、毎度それを追って世界観を楽しもうとするだけで映画が終わっていた。
ラストの一言は賛否が分かれるようだが、私はエッジが効いていて好き。感性的に好み。