しゃおりん

千年女優のしゃおりんのレビュー・感想・評価

千年女優(2001年製作の映画)
3.2
最後の一言で全部ぶっ飛んだ。
え、えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
こんな怖い話があってたまるか!
演技を続けているうちに思い出フィルターに化粧を重ねすぎてしまったのかしら。
もう本当の記憶はないけれど、素敵な思い出だった、その感覚に縋っていった結末なのかしら。
しかして、最後のセリフ聞いてから話を思い返してみればそれまでの行動もなんか分かる。いつまでも見えなかった男の顔とか、なんだ結局男なんかほとんどどうでも良くて自分に酔いしれるためのガソリン程度でしかなかったのかと。
これぞ女の性なのか、女優魂なのか。はて?

今敏監督作品、人がとても美しくて魅力的なのだけれど同時に必ずグロテスクな人も出てきて、しかもそれが同一人物だったりするからすごく、今敏絵を見るとウッとなる。だから作品鑑賞中どんな美しいものを見ても心のざわめきが止まらない。好きです。