鰹よろし

サヴァイヴ 殺戮の森の鰹よろしのレビュー・感想・評価

サヴァイヴ 殺戮の森(2006年製作の映画)
4.0
 現地人から買ったというマジックマッシュルームなるものを平気で貪り食い、地図の縮尺を勝手に定義した結果辿り着いた目的地かどうかもわからないところで出されたできたてほやほやであろう食事を何の躊躇いもなく口にする御一行。飛び込み台で段々と難易度の高いことにチャレンジしていく男には馬鹿馬鹿しさを覚えながらもこれができたなら次はこれができるだろうという線引きによりもたらされるスリルと興奮には共感を禁じ得ない。冷蔵庫は確かに足を冷やすようには設計されていないなと納得させられ、この手の話で猟奇殺人鬼が1人であると誰が決めたと茶化される。対テロを掲げようと武器は必ずしもテロリストには向かず民間機を爆破する様は不謹慎ながらも笑いが漏れる。

 人が何かを始める上で一番にすること。それは仮定である。〇〇であるという前提の基何かを定義し判断することで行動に移すのである。この監督は特に無意識で勝手に行って(補って)しまっている部分の皮肉り捻くれ方が本当にうまい。
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