三角窓

わ・れ・めの三角窓のレビュー・感想・評価

わ・れ・め(2006年製作の映画)
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ナチュラルな気の狂いっぷりの怖さと不穏とf分の1ゆらぎ。
どう繋いだらこうなるんだ? って省略されてるところの裂け目が鋭くて目が離せない。割れ目の奥に夢とか非日常があるとして、その割れ目に指を突っ込んで浸したものをそっち側のルールを適用したままこちら側に持ち出されてるから狂気の詰め物が変な屈折率で現実でそのまま輝いていて理解不能な瞬間が理解不能なまま投げ出されてる。死体みたいな温度で。生理的に何かデロデロしたもののはみ出し方。
窓、光、風、風を可視化するように揺れる花やカーテンの不穏、鏡、部屋に対して縦長にトリミングされる姿見に映る性行為、夜、夜の公園、シャドーボクシングのキレと扇子をひらひらさせ踊る会長(おばさん)のゆるりとした対比、燃える車、プロレスの場面での恐ろしいほどの絶望感、風呂場で食べるカレー、そのカレーからのフェラ、何なんだ、この一連の流れ。ヤバイし怖い。
真昼と真夜中の温度差。なんだけど、もっと言うなら真昼の光の冷たさと真夜中の闇の冷たさなんですよね。深紅エレジーが強過ぎて目眩した。凄い。

伝わらないかも知れないけど華倫変の漫画を読んだ時に近い狂気的ノスタルジーのどうしようもなさや不安定な怖さに似てる。