このレビューはネタバレを含みます
ファウスト
〜マーベルもこんなん作ろうや〜
最近、ブライアン・ユズナ監督にめっぽう興味が湧いてきています。そう、私がにわかユズナーです。
彼の作品を何作か観て思ったんですけど、コイツ、映画監督の才能ないやろw🤣正直、最後まで観るのがしんどくて、何やってんのかわからん映画が多いです。そこそこ楽しい作品もありますが、なんかもう勢いだけで、決して作劇として優れてるわけじゃない。それでも観たくなるのがユズナマジックですな。
人体を刻んだり変形させたりと、その尊厳を踏みにじるのが大好きな変態ユズナさん。ただのスラッシャーとはワケが違います。今回も性癖を抑えられなかったようで、セクシー美女をでかいキン◯マに変えてしまったり、お腹から大蛇を引きずり出したりしてしまいました。
うん、まだまだ付き合うよ😃好きにやってくれ。
なんも知らずに本作を観たんですが、これダークヒーローものなんですね。ウルヴァリンとヘルボーイとマイケル・ファスベンダーを足したような奴が出てくるので、ひっくり返りました。
あと、刑事役でニコラス・ケイジとジョン・キューザックを足したような奴も出てきます。いくら足しても毛髪は増えませんね(笑)
ユズナがアメコミ映画を撮るとこうなるんですね。(本当にアメコミ原作なのかは知りません)かなり駄作ですが、終盤の勢い重視なお祭り感とエログロは評価できます。マーベル映画もたまにはこんなデンジャラスなやつを撮ってくれんかな。
ユズナ監督が好きで気になるなら観てもいい。もちろん観なくてもいい。そんな映画です。
⚠️以下ネタバレです⚠️
🎬誰目線で観りゃいいの?
ニコラスキューザック刑事が割と正統派の主人公っぽいので、こいつ目線で見るのかと思っていました。
でも突然マイケル・ファスベンダーもどきが覚醒してヘルボーイ化するので、誰が主人公なのか怪しくなります。音楽治療女もいるし、主人公が大渋滞です。もっと交通整理してよ。
終盤にはみんなが裏切り散らかすのでもうワケがわかりません。彼らの目的が一体何なのか、パニックを起こしていると巨大モンスターが出てきて皆を焼き殺して、主役2人が残りました。お前らが主役だったのね!
🎬悪役は誰なの?
この映画、悪役候補もたくさんいて整理ができません。一番ラスボスっぽいのはMさんです。しかし部下のセクシー美女が裏切って彼を殺してしまいます。真のラスボスはコイツ?
ウルヴァリンもどきだって人を殺しまくっている立派な悪役です。本人の意志とは関係ないのが、ザ・フライの悲哀を感じさせます。
こんな感じで、わけわかんなくなります。ラストは裏切り祭りなので余計に混乱します。観客の感情曲線をガン無視したトンチキ映画です。
鑑賞後にユズナ監督のインタビューを見ました。本作を選んだ理由を語ってくれていましたよ😃
「一般にウケると思った」
・・・いや、ウケないだろ🤣
「いろいろな要素が入ってるのもいい」
いや、入りすぎやろ。闇鍋やで。
彼の頭がおかしいことは分かりましたが、割とイケおじだったのは意外でしたね。彼はもう映画を撮らないんでしょうか。誰も困らないけど、さみしいね。