スナフ菌

コクリコ坂からのスナフ菌のレビュー・感想・評価

コクリコ坂から(2011年製作の映画)
3.9
宮崎吾朗さんには駿さんに無い良さがある気がします。より庶民的で、私たちに近く親しみやすいキャラクター達がとても魅力的でした。劇中に流れる音楽たちも生活に根付いた音楽を連続的に流していてMVのような、スコセッシ的である使い方をしていました。それが生活のリズムにマッチしていて、映画全体に良いテンポをもたらしているなと感じました。
そして学生運動が盛んな時代、日米安保に対するデモが大学でも活気的にかつ暴力的に行われていた時代、今の私たちの時代と比べると、若ものに活気を感じました。本当に青春しているなぁ、演説シーンや掃除シーンに見える学生の一体感と自分の考えをしっかり持っているところに現代の若者として非常にグッとくるものがありました。
そしてカルチェラタンのデザインが非常に魅力的でした。まさに上記の青春が詰まっている場所にふさわしいところです!
しかし、所々にキャラクターの顔、表情の奥深さが駿さんよりも薄いと感じるところも多かったような気がします。
ゲド戦記と比べて映画監督てしての力量に非常に成長を感じました。彼の今後の活躍に私を期待したいと思います!!頑張れ!!吾郎!!!
大好きな映画。
スナフ菌

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