CucumPrincess

コクリコ坂からのCucumPrincessのレビュー・感想・評価

コクリコ坂から(2011年製作の映画)
5.0
『コクリコ坂から』を観るたびに浮かんでくる吾朗様の顔。やっぱりこの人、父親を殺さないと気が済まないのだ。好きだ。

父の死を胸に仕舞って快活に日々を過ごしてどんどん歩いていく海の感じが本当に素敵だ。母親があまりにも自由奔放で、そしてそれが逆に海に効いている。母親が一番「ジブリっぽい」。

思い出を消し去らない、というテーマの裏で着々と進む海と俊の恋。これにもやっぱり吾朗様の親心が隠されているのをほとんどの人は知らないでしょう。最後船に飛び乗るときに俊が海を抱きしめて捕まえるのは吾朗様の「どうしてもこの子達をくっつけたい」という粋な計らいからなんだから。
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