ドルフィンキック

ビリー・チョン/カンフー風林火山のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

3.0
過去に、日本で、ビデオ(VHS)化されたカンフー映画。

「ドラゴンカンフー・水晶拳」で、ジャッキー・チェン顔負けのビリー・チョンのアクロバティックなカンフーアクションを見て、心を鷲掴みにされて、ファンになりました。

日本で、ソフト化された「カンフー・ゾンビ」、「魔界天書」、「カンフー・エグゼキューショナー」、「カンフー風林火山」は、過去に、日本版のビデオ(VHS)で見たことがあります。

「ドラゴンカンフー・水晶拳」では、アクロバティック且つリズミカルな京劇スタイルの立ち回りでしたが、「カンフーエグゼキューショナー」では、リアルなマーシャルアーツスタイルの立ち回りに切り替えてきました。作品によって、器用に、ファイトスタイルを使い分けることの出来る優れた武打星だと思います。
個人的には、アクロバットが、大好きなので、洗練された、華麗な、京劇スタイルの方が好みですが・・・。

「カンフー風林火山」の感想ですが、物語面はともかく、アクション面は、肉体の柔軟性を活かした、華麗なアクロバットとキレのある、ビリー・チョンの拳脚アクションが、光った、「ドラゴンカンフー・水晶拳」と比べると、少し、落ちる気がします。

ウォン・インシクは、リアルなガチンコスタイルを得意としている武打星なので、京劇スタイルを得意とするジャッキー・チェンやビリー・チョンのリズミカルな動きと、あまり噛み合っていないような気がするんですよね~。
二人共、ガチンコスタイルに付き合わされた感じがしました。
なので、立ち回りが、粗くなったと感じました。(個人的な意見ですが。)

他のキッカー系の武打星で言うと、黄正利なら、空中連続三段蹴りからの延髄蹴り、ドロップキック風の空中二段蹴り、相手の頭上を飛び越えての後ろ蹴り、カサノバ・ウォンなら、連続スピンキック、空中開脚蹴り、大回転飛び後ろ廻し蹴りなど、華麗で、派手な、「魅せる」足技を得意としていますし、リズミカルな京劇スタイルの殺陣も、対応出来て、バッチリです。

ウォン・インシクは、オーソドックスな蹴り技や密着戦あるいは間接技が多くて、お二人のキッカーと比べると、やや地味な印象を受けます。「カンフー風林火山」、「ヤング・マスター」、「ドラゴン・ロード」、この三本、どれも、同じような殺陣で、技の力強さや打撃の重みは、感じますが、華麗さや美しさやリズミカルさは、殆ど感じられず、殺陣が雑になってしまった印象を受けます。

「ヤングマスター」や「ドラゴンロード」は、脱カンフー映画って言うことで、新しいものをと、あえて、ジャッキー・チェンが、ラストバトルは、京劇スタイル控え目で、アクロバット色を薄めて、ガチンコ色を強くしたとも取れますが。
あくまでも、個人的な意見になりますが。

僕は、カンフー映画や格闘アクション映画は、真剣勝負ではなくて、アクション演技なので、やっぱり、派手な技や動き(ムーブ)を取り入れた、映画的に見栄えの良いアクションを魅たいですね♪

リアルに勝るものはないと思っています。

ガチンコの戦いは、井上尚弥選手や村田諒太選手などの実際のプロボクシングの試合で、ひりひりした緊張感を味わいながら、興奮したいと思っています。

なので、映画は、映画でしか見れない非現実的な派手なアクションを見たいですね♪

それから、ビリー・チョンの主演作品は、全て、日本版のDVDをリリースして頂けると、嬉しいですね^^
出来れば、堤大二郎さんの日本語吹き替え版収録でお願いしたいですね♪

期待しています♪