ブタブタ

テンペストのブタブタのレビュー・感想・評価

テンペスト(1979年製作の映画)
3.0
イギリス伝統のUKロックの世界、MTVの手法でシェークスピアを撮ったのがデレク・ジャーマン監督なのだと思います。
これは蜷川幸雄演劇の「蜷川マクベス」とか中世と現代のリミックスでその独特の世界観によって古い物と新しい物とを融合させ化学変化を起こさせる事でこれまた、それ迄のシェークスピアや古典と呼ばれる演劇・作劇に新たな風を吹き込む実験的演出手法なのだと思います。

それが近年の日本に於いて、紀里谷和明監督が日本のアニメ(タツノコアニメ)とシェークスピアの世界のリミックスみたいな作品→『CASSHERN』を作って、もしかしたら紀里谷和明監督こそデレク・ジャーマン監督の跡を継ぐ映像作家になったのかも知れなかったとか思ったりしたのでした。

テンペストはいろんな解釈、バージョンの映像化がありますがデレク・ジャーマン版はやっぱりMTVでそれでいてダークな世界。
でもジュリー・テイモア監督版『テンペスト』のプロスペー大公を女性にしちゃったバージョンの方が改変度が高くて、逆にデレクジャーマン版『テンペスト』はいつものゲイ・テイストが也を潜めててどちらかと言うと原作に忠実と言うか少し物足りなく感じました。