女優クリスティーン・ラーチの初長編監督作。
『My First Mister（≒私が初めて愛した人）』
ジャケ写の二人、高校を卒業したばかりの17歳の顔ピアス多数&ゴスパンクなJ（ジェニファー）と、モールの衣料品店の店主 バツイチ中年 49歳のR（ランダル）、意外すぎる二人の物語。
Jは、再婚した母（『パートリッジ・ファミリー』のママ、シャーリーになりたがりハッピーキャラ）にも、学校でもパンクな態度。
仕事探し（&万引き）でモールをぶらついていて、ふと目の前の衣料品店で裸のマネキンボディを運ぶ中年男（R）に目が止まり、癒やされたように微笑むJ。
店に募集の張り紙があるのを見たJはRに近づくも、当然のように追い返されてしまうが、店の前のベンチから動かない。
気になったRから、顔のピアスを外して出直せば面接すると言われ、帰宅するとなんとピアスを外し始めるのだ（いきなりのカワユさ発動）・・・
こんな風に始まる二人の関係が、やがて深い愛情に変わっていき・・
脚本と、J（リーリー・ソビエスキー）とR（アルバート・ブルックス）の配役、特にリーリー・ソビエスキーが素晴らしい。
首からさげてる小さな双眼鏡、大好きだった祖母の墓での行動、ピアスを外した素顔の可愛さ、その後の変化…
Jの実父役のジョン・グッドマンのキャラなど笑える要素もありつつ、後半に向けて心揺さぶられる展開。
みなで集まる夕食のシーン、Jの乾杯の言葉、ダンス…
心に沁みる名作でした。
Thanks りょーこさん
※日本未公開で中古の高額VHSしか見当たらないのが残念！
SHIBUYA TSUTAYAならVHSレンタルあるかもですが。
