真っ黒こげ太郎

悪魔の毒々おばあちゃんの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

悪魔の毒々おばあちゃん(1988年製作の映画)
3.7
礼儀知らずの強欲親戚連中(クソッタレ)共!!!!

てめぇらに相続する財産(カネ)はねぇ!!!!w




大富豪のレミントン家の老姉妹、エリザベスとヴィクトリア。
2人は町の人に親切にしたりと、実に優しく仲良しなおばあちゃん。

そんな2人が92歳の誕生日を迎え、豪華な誕生パーティーに親戚一同が集まって来た。
だがおばあちゃん2人と打って変わって、親戚は皆おばあちゃんが死んだ後の莫大な財産が目当てな強欲外道連中ばかりだった。
パーティーに参加したのも、遺産を多く相続できるようにおばあちゃん達にアッピルする為だった。

おこぼれに預かりたい神父も混ざって、親戚一同でパーティが開かれる。
しかし、遺産を取り合う気マンマンな親戚はお互いの足を引っ張り合うのだった。

そんな中、謎の老婆が現れ謎の小箱を渡してくれとメイドに託す。
どうやらその贈り物を送ってきたのは一族の鼻つまみ者である悪魔崇拝者、クリストファーからの贈り物だった様だ。
だが、おばあちゃん2人は彼が改心したと受け取り、小箱を開ける。
しかし、小箱の中には何も入って無かった。

その後もパーティは続くが、空の小箱の中から謎の煙が…。
煙を浴びたおばあちゃんは徐々に変貌して、鋭い爪と牙を生やした「デモンズ」みたいな悪魔の毒々おばあちゃんに変貌した!!!
凶暴になったおばあちゃん達は、親戚連中(ついでにメイドや執事)に襲い掛かり大暴れ!!!



悪魔が憑り付き凶悪モンスターと化したおばあちゃんが、強欲な親戚連中に襲い掛かる、ベルギー産のオカルト・ホラー。
「悪魔の毒々モンスター」等を生み出したトロマ・エンタテインメントが買い付けた悪趣味系ホラー。
ただ、トロマがしたのは配給だけらしいが。


しかし「その内容はホントに配給しただけなのか?」と言わんばかりに悪ノリのテイストがそっくり。

まず、親戚全員がどいつもこいつもトロマヴィルから来た様なゲス連中ばかり。w
(一部を除いて)皆オーバー気味の演技で汚い罵声を飛ばしまくり、要所要所で大ボケ小ボケをかますアホな登場人物ばかりです。

お話の展開も無茶苦茶で、欲深い人間が狩られていく展開かと思いきや、無垢な子供や無実な使用人が殺されたり、しょうもないコントが挟まったり、十字架を鈍器として使い始めたりと、相変わらずの悪趣味悪乗りな展開の連続。
最後の解決法も物凄い唐突で物凄い雑!!!
オチも物凄い唐突で雑!!!
ってか遺産のアレコレは投げっぱなし!!いいのか!?


美女が脱ぐサービスシーンに、死体の内臓でお手玉したりオッサンを真っ二つに折りたたんだりするグロシーン、挙句オッサンや毒々おばあちゃんまでもが口から汚いゲロを垂れ流す汚い描写、甲冑を着たり十字架を鈍器として使うバカ描写等、兎に角あちこちでエロとグロとゲロとバカがあちこちで顔を出す、相変わらずなトロマ映画チックな作りで素晴らしい。w
こりゃあ、トロマが配給する訳だわ、だってこんなテイストの映画はトロマでしか出ないよwwwww


という事で、配給になっても相変わらずトロマ節が全開な本作。
しかし、今作は外部制作という事でまだ真面目な部分が残っているからか、まだはっちゃけきれてないように見える箇所がチラホラ。
バカなシーンは多いけど、割とシリアス(で微妙)な場面が多いし、エロもグロも他のトロマ映画と比べてもまだまだソフト目。
登場人物のはっちゃけっぷりも、不謹慎で罰当たりな毒の強さも、他のトロマ映画に比べると若干の温さをかんじる。
まぁ、自分が普段から物凄いレベルのバカ映画ばかりを見てるので、余りあてにならないかもしれないが…。


まぁ、それでも十分にバカでグロでお下劣な内容だし、トロマのアホアホエネルギー(なんじゃそれ)を浴びることができるので、何だかんだで愉快でした。
トロマファンの方々なら、見て損はないでしょう。