ねぎおSTOPWAR

サニー 永遠の仲間たちのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)
4.5
2018年7月現在、映画館の予告で<懐かしい!>オザケンの曲と共に流れてる大根監督の新作ってこのリメイクだったんだね。

観たいなと思ってずーっとNetflixのマイリストに長らく入っていました。今回ついに観たわけですが、あーっもっと早くみれば良かった!

みなさんかなり御覧になってるようですので少し内容にも触れちゃおうかな。
情報なしでご覧になりたい方は読まないでください。


大根さんの予告編のイメージがあったから、「これエンタテインメントなんだな」と肩の力を抜いて観たのが良かったですね。笑って泣いて考えて、また最後がとってもステキな余韻でしたね。
本編中も小出しにうまく使ったアレがとてもいい味でした。

この話において現在と過去の行き来は大きなポイントですが、見事な転換!ストーリー的にも程よく、映像的にも効果的でしたね。
サスペンスでもある手法ではありますが、サスペンスだと明かし切らないじれったさ。
一方こちらは「??」っとならないように小さなエピソードを完結させながら次への興味が湧く瞬間に時代を替えちゃう仕組み。
またこういった場合「年取ったらこうはならないだろ!」って言わさないようにしなくちゃいけない。キャスティングは難しいでしょうね。でも大丈夫でしたね。映像のつなぎでの刷り込みは前半の絶妙なところだと思います。さらにそれを逆手に取るように韓国お得意の美容整形を持ってくるのはウケた。見事に<プチ二重>が伏線になっていました。

過去のパートのナミ役のシム・ウンギョンさんは「怪しい彼女」「新感染ファイナルエクスプレス」「操作された都市」にも出演していますが、これはまた何て言うか、田舎から越して来た子を見事に演じていました。いやだって周りの子の方が可愛いんですから!とてもヒロインには見えない。後々の作品のイメージはわかないくらいに名演技!

チーム1の美しさ、ジニとの一件のシーンですが、飲み屋のところは声出しちゃいましたよ、オッさんよりタチが悪い酔っ払い!笑
意外とたわいもない理由が明かされて、それがまた半分青い時期なんだなあってホワッとくる。

あと初恋のエピソードも何気に効いていましたね。糖尿病。
一連のシーンでの「ラブーム」。初めてソフィーマルソー見て恋をしたわし15歳。ストーリーは忘れちゃったけど曲聞くとあの頃が甦る!見事にターゲットにされたシニアでござる。そしてまんまと嵌ってる。

ナミはいつしか自分以外のことに消極的に過ごしてきたんでしょうね、ずっと秘めていたあの絵を渡しに行くのは、そんな自分のケジメの象徴だった気がします。娘や旦那への態度、うーん最後はアプローチしに行くナミに変貌しましたよね。やっぱり新リーダー。


さて日本版はどうなりますかね?
ちらっと出ている渡辺直美には、「あーあーあー」。
設定いじらざるを得ないところ多々ありますが、どのくらいオリジナルにしてくるか楽しみです。
使われる曲を眺めるとターゲットは30代40代かなって感じますが、まあ観てみよう。