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サニー 永遠の仲間たちのkuziraのレビュー・感想・評価

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)
4.0
この世界の主人公

いるんですよね、主人公タイプの人って
生まれながらにしてというか一種の才能というか
ヒーロー物で言ったらレッドみたいな人

それは僻みとか嫌悪とかでなく、寧ろ逆で
自分とは違う所にいる、
憧れとか純粋な好意とか勿論、羨望とか

この人ってなんか主人公っぽいなぁって人
嫌いだけど嫌いになれない、結局好き

その人はあんまり自分の魅力とか可能性とか
ポテンシャルに気づいてないみたいだけど
いつのまにか周りに人が集まってて
不思議な魅力に惹き寄せられるっていうか

あー、この人は真ん中だなぁって
でもそういう人って他者に対して
きっと当たり前に与えられる人であり、
きっと当たり前に貰える人であるのかなぁって

ナミもスジも真逆だけど主人公気質で
周りがほっとかないし、ほっとけない

そういうのも含めて、頷いてる自分もいたし
世界の中心でなくていいけれど
皆を見守っていたいと強く願った自分もいた


男子の友情物語はよく描かれるけど
女子でこんなにダサくて下品な友情物語って
あんまりないなぁって

ひたすらにくだらないし馬鹿だけど
それはSUNNYの青春そのものだったし
あの頃、友情は続くと言い張ったのも
なんの前触れもなく終わり、引っ付くのも
きっと青春、これは青春

そっか、仲間ってのはいつだって繋がれる
仲間っていうのは永遠にダサくて強いものなんだと
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