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サニー 永遠の仲間たちのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

42歳のヒロインは、夫と娘に恵まれ裕福な家庭で幸せに暮らしていたが、どこか満たされない思いも抱いていた。ある日母の入院先で女子高時代の親友と再会する。親友は余命2ヶ月の癌に冒されていた。死ぬ前に彼女は高校時代の仲良し7人グループ「サニー」のメンバーに会いたいと望んだ。ヒロインはかつての親友たちの行方を探すのだが、その過程でヒロインの脳裏には青春時代の想い出が蘇って…という話。

韓国映画。現在、篠原涼子主演の日本語版リメイクも公開中とのことでオリジナルを鑑賞。

大人の主人公たちと僕も同世代なので思いきり感情移入して観てしまった。主人公は家庭を円満に保つため妻として自身を無意識に押し殺して生きていたが、かつての親友たちと再会することで次第に自分が主人公の人生を見つめ直していく。また、高校時代のコミカルな面子が次々と集まることで、大人の主人公が活力とバカさ加減を取り戻していくところにとても引き込まれた。大人のメンバーで主人公の娘をイジメていた女子高生をリンチしに行く場面は爽快だった。それでも大人になって上手くいっていない者もいて、高校時代の自分たちが夢を語るビデオを主人公が観る場面は、本当に切なかった。
回想シーンでは、背伸びしつつバカ騒ぎして過ごすサニーの面々の日常や恋愛にワクワクさせられたし、メンバーで唯一なかなか主人公と打ち解けられなかったモデルの女の子と主人公との関係性が一番青春していて良かった。
行方知らずの最後の7人目を探す流れとともに、高校時代のある出来事が明らかになる。その事件で7人は離れ離れになるのだが、別れ際に改めてリーダーが泣きながら仲間の誓いを述べるくだりや、リーダーの葬式で遺言をみんなで聞くシーンは僕も大泣きして、そして遺言の内容には楽しくて笑ってしまった。
青春時代のキラキラ感と大人になっても続く友情の美しさをこれでもかと言うくらい味わえる良作。観ると元気になれる。ダンスシーンは最高!
日本版も観に行こうかなあ。
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