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サニー 永遠の仲間たちのshinoのレビュー・感想・評価

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)
3.8
"サニーよ。死ぬ前にもう一度だけ会いたいな"

日々家事に追われる主人公ナミが母の見舞いで偶然出会ったのは、余命2ヶ月の癌を患った高校時代の親友チュナ。彼女の最後の願いを叶えるため、仲良しだったグループ"サニー"のメンバーの現在を探しに行く…

最近よく感じるのが、"身近な人って変わっていくよなぁ"ということ。それはもちろん自分が身を置く環境が変われば当然のことなんだけど…
毎日顔を合わせていた家族とか、同級生とか、卒業して地元を離れた私からしたら、少し遠い存在。
今はSNSで繋がれて、なんとなく近況を知れたり、連絡取れたりもするけれど。なかなか疎遠になってしまうほうがきっと多い。

卒業後20年以上ぶりでも、会えば一瞬で"あの時の私たち"に戻れる。
大人になってそれなりに人生に苦労もあって、それでも病室のベッドでおばちゃんたちがごろごろしながらおしゃべりしてるのほっこりしました。

パッケージの通り、いまと当時を行き来する素敵な画面展開なのですが、泣いている高校生のナミを大人のナミがそっと抱き締めるシーンなんかは胸熱です…
アンジェラ・アキの拝啓十五の君へみたいな世界観。当時の自分に、大丈夫だよって言ってあげたいシーンてたくさんありますよね。

高校生のときって、仲良しグループに名前つけがち、学校祭で踊りがち。私もすごい経験があって、ちょっと赤面。笑
かわいい子ばかりでそれが自慢で、なのにいじめっぽいことひとつもなくて…!めちゃめちゃ恵まれてたなぁ…
みんな元気かな。

韓国の80年代くらい?と考えるとちょっとズレがあるし、他国のことなのでギャップもあったんだけど、これ、ピッタリの世代の韓国人にはたまらない映画なんじゃないでしょうか!
日本版のリメイクもあるとのこと!
主人公ナミの初恋&憧れの先輩ハンジュノさん。めちゃくちゃまばゆかったです。日本のリメイク版のキャスト見ただけで分かったけど三浦の春馬さまよね、絶対。笑

ラストでお金の強さを思い知って少しやさぐれましたが、エンドロールで持ち直しました。エンドロールすごく大事だと思うので、ぜひ飛ばさず観て欲しい。

私のお母さんも言ってた、"大人になって子どもも手を離れちゃえば、大事なのって本当に友だちよ。大事にしなさい。"って言葉、きっとほんとのほんとだ。
みんな元気かな。いま会えてる人も、会いたい人も、大事にしたいと思える映画でした。
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