エイト

サニー 永遠の仲間たちのエイトのネタバレレビュー・内容・結末

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

なるほど面白い。個人的に好きなのはデモ隊と警察の衝突シーンなのだけど「このゴルバチョフ顔」という暴言が堪らなく好きだ。
疲れていたせいもあってか、非常に楽しく、笑わせてもらった。1980年の韓国と2010年の韓国という対比がされつつ、そのなかで描かれる女性たちに何処か清々しさを感じる一方で、韓国が、ひいては日本や現代社会が抱える女性問題について描かれているようにも思う。
またダンスのシーンは、この先バラバラになるであろう仲間たちが混じり合う表象として用いられ、最後のチュナの葬式で再び交わった。

ストーリーについては笑える要素などもあってまあまあ満足なのだけど、最後だけどうしても受け入れられない。そこは死んだ親友から授かるのね、という。ただ本作の描きたかったのはそこではなく、母や社会人としてではなく、自分としては何がしたいのかというものだろう。まあ探偵に見つけてもらうってのもどうなん…と思うこともないことはないが。
それでもやはり本作は面白かった。音楽との親和性というのも見られて、あるアダプテーションのイメージもあった。
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