fun

トースト 〜幸せになるためのレシピ〜のfunのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

テレビでよく見ていたイギリスの料理研究家・ナイジェル・スレイターの子供の頃の
ストーリーという事でワクワクしながら見始めたけれど登場する美味しそうで彩りの良いお菓子や料理と反して酸っぱい思い出がたくさん描かれていました。

病弱な母は缶詰をお湯で温める料理しか出来ずそれさえも失敗することもよくあり、
そんな日は決まってトーストがディナー。
トーストだけ!?って感じですが、美味しそうに頬張る姿は幸せそう。

家の庭で菜園はやっているけど生野菜は禁止で食べたことがなく牛乳も友達にあげちゃうし、無理やり飲むと吐いちゃう。
なかなかの偏食だったけれど、そんな料理下手の母を病で亡くし、ほどなくして父親が色気の強いおばちゃんを家に家政婦として迎え入れる。
当然その流れから再婚してしまう。
料理もデザートつくりもうまい継母だけれど父親の愛に飢えているナイジェルに冷たく、
ナイジェルも継母を受け入れられなく対抗するように料理やデザート作りに没頭する。

ナイジェルの番組では毎回、農園や自然を愛でながら彼がいろいろな事を語ったり、スパイスの効いた辛辣な言葉を投げかけたりと
彼の作る美味しそうな料理と裏腹にちょっと複雑な性格だなと思っていたので、この作品を見て良くそのバックグラウンドがわかりました。

たぶんナイジェルの番組や彼の情報なしに、フレディ・ハイモアくんでヘレン・ボナム・カーター嬢とファンタジックに合いそうな
恰幅の良い父親3人の写った明るい色の
ジャケットにほっこりイメージで見ようと 思った人にはわかりにくいところやなんだ
この展開は!ここで終わり?とびっくりするしちゃう人もいるのではないかと思います。

内容は実話で脚色もそんなところからもあまりされてないんだなって思いますが、とにかくお料理やデザートはとても美味しそうです。
ちょっと缶詰料理🥫からのあんな豪華な料理が出てくる毎日ではお父さんのお腹がどんどん大きくなるのもわかる気がしますし実はお父さんの死因も食べ過ぎによる何かではないかと思ってしまいます。

ヘレンの服装やムチムチボディや頂上にチェリー🍒の乗ったデザート、ゼリーケーキのプル〜ン感はトムとジェリー世代のわたしにはたまらない表現でした。

ラストでトーストを頬張りながら君は大丈夫とナイジェルがナイジェルの背中を推します。
fun

fun