超空間コベ

復讐鬼の超空間コベのレビュー・感想・評価

復讐鬼(1950年製作の映画)
4.0
今年逝ったシドニー・ポワチエ
の銀幕デビュー作。

1950年という、キング牧師も
公民権運動もまだ目立って
いなかった時代の作品。

苦学の末、黒人初の郡病院医師
となった、シドニー・ポワチエ
演じる主人公。しかし…

「黒い手で触らないで!」
―――ペッ!(唾)

主演は誰が見てもポワチエだが
トップクレジットに上がってる
のは、負傷した強盗犯(白人)役
のリチャード・ウィドマーク。

彼が見事なクズ小物ぶりを見せ
嫉妬を露わにする。
「俺もちびくろサンボみたいに
愛してくれよ!」

社会に対するポーズ?としての
黒人医師採用を推進する院長。
優秀であれば、黒人も白人も
関係無いとする医長。
この2人の口論が興味深い。

あと、白人貧民街の集団の
黒人街襲撃計画を事前察知した
黒人達が、先制攻撃で勝利する
など、他にも色々と興味深い。

タイトルの“復讐鬼”ってのは
ウィドマークなんだろうけど、
観終わってみれば、ポワチエの
ざまぁ勝ちでスッキリなヤツ。


【気になる点】
▼ズボンのチャック開いたまま
病棟に出るポワチエ
▼裏口いつも開いてるのか?
物騒なポワチエ宅
超空間コベ

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