Ryoma

サマー・ストックのRyomaのレビュー・感想・評価

サマー・ストック(1950年製作の映画)
4.1
サーカス🎪🤡でも始まるかのようなウキウキ感。それを具現化したようなジュディガーランドのどんな過酷な状況をも跳ね返すような力強い歌声と高揚感が湧き上がるようなトランペット🎺の演奏で一気に心掴まれる。どれほど辛くて苦しくても、希望を持ち続けることの大切さを教えてくれた。戦後間もなく制作された本作。これでもかというほどに明るい作風は、戦後の言葉にできないほどの苦境や痛み、絶望を乗り越えて、前を向いて生きていこうという強いメッセージや意図が感じられた。抑え込んでいた自分の気持ちを解放し、あるがままの自分を曝け出し自分に正直になっていく主人公の姿は、戦時中、多くの人々に強いられていた我慢で苦しい日々からの解放を体現しているようにも感じられた。クスッと笑える場面が多々あり、爽快なストーリー展開になっているため前向きになれるし、最後のショーが特に最高だった。
新聞紙を使ったタップダンスは純粋に凄いなと感じた!
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