2005年12月、ヴィクトリア州のダムで少女アリス・パーマーが失踪する。後に、アリスの 死体が見つかるが残された家族にはその後も悲劇が降りかかった。
アリス・パーマの死後巻き起こる現象の真相 と次々と明らかになる真実をミステリアスに描いたセミドキュメンタリー映画。
内容が内容ではあるが警察のビデオやニュー ス映像、ホームビデオや関係者のインタビュー映像など徹底してリアル。
マシューが画像に細工していたり、トゥーイー家での出来事やレイク・マンゴーでの出来事など、二転三転していく展開が予想外でスリリング。 アリスは何らかの形で自分の未来を予見してしまったのだろうか? 結局はオカルトチックな物語なのだが、残された家族の再生を描いているのが良い。 特にラストの演出が悲しげで切ない。 母ジューンのカウンセリングとアリスのカウンセリングをクロスカッティングで描く。 アリスの死からようやく立ち直ったのだ。
エンドロールではアリスの霊が映った写真が現れる。 いつの日も家族を見守っていたのだろう。 不覚にも何だかしんみりした気持ちになってしまった。