滝和也

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKYの滝和也のレビュー・感想・評価

3.6
雷鳴轟く嘗てのサイド4
暗礁宙域に鳴り響く
ジャズとPOPs…。

FAガンダムと
06R-2高機動ザクの死闘
が今蘇る!

ベトナム戦争のテイストを
戦記ものであるガンダム世界
へ積み込んだ野心作

「機動戦士ガンダム サンダーボルト
DECEMBER SKY」

ガンダム外伝、週刊誌で連載されている漫画からのアニメ化です。そもそも余りの雰囲気の違いに連載開始以来、注目し漫画も読んできているため、驚きはありません。

ガンダム世界はリアルと言われながらも、いくつかのタブーは存在していますし、あくまでも少年少女向けに作成されています。こちらは初出が青年誌であり、表現が開放されており、よりリアルに、戦争の真実、悲劇、悲惨、哀れを描写している点がポイントです。

また音楽的演出と相まってベトナム戦争時の米軍を描いた映画作品のイメージが重ねられてきています。そもそもガンダムの成立時には、ベトナム戦争を描いたプラトーンも公開前。よりリアルになるとこちらに寄ってくるんですよね…。

ストーリーに驚きはありませんとしましたが、テンポアップはしているものの、かなり忠実にアニメ化しており、好感が持てます。※ただあの二人の気持ちが通じ合う様には見えず、無理が見えます…。

またかなり書き込まれたMS描写も難なく表現されています。CGとは便利なものです。FAガンダムとザク高機動型の対決はバンダイのMSVのCM時からライバルとして描かれていましたので、ここで復活するのは嬉しかったです。まぁ、サイコザクではあるのですが…(笑)

ただ…ないものねだりと言うか…イチャモンみたいですが、要は漫画の設定や出来が良すぎて、それを崩さずキチンと作りました!と言うことなんです。その点は満点に近い…。でもそれ以上でも、それ以下でもなく…。まぁレアもののMS他メカが出ていたのは嬉しかったですし…。

う〜ん、漫画読んでなきゃもっと点数いれるんだけどなぁ…と言うことなんですよね…(T_T)
滝和也

滝和也