ohassy

キスキス,バンバンのohassyのレビュー・感想・評価

キスキス,バンバン(2005年製作の映画)
3.0
エンドゲーム後のロスを埋めよう作戦で、ロバートダウニーJR出演作漁り。

邦題の副題にある通り本作はロサンゼルスが舞台の殺人事件にまつわる物語で、一見ハードボイルドなイメージもあるけれど、ジャンルとしては完全にコメディ。
メインタイトルの「キスキス,バンバン」とは、「甘ったるいラブシーンと銃撃戦があるるだけのハリウッド映画」という揶揄で、そういうスラングを作品名に冠することからも、これがコメディであることが分かる。
自虐的な章立てやナレーション構成含めてタイトルから想起できることだけれど、意味が分かっていないと理解しにくいかもしれない。

殺されそうになったり人が死んだりしてもどこかオフビートな雰囲気が続くし、主人公も本気なのか冗談なのか分からないキャラクターなので、ちょっとトニースタークっぽくもある。
かたや天才セレブヒーロー、かたやとことん落ちぶれたコソ泥という大きな違いはあるけれど、どちらも成長するかわいいおじさんを楽しめる。

天才と言われながら薬物依存でどん底に落ちた役者と、「リーサル・ウェポン」シリーズで大成功を収めたものの「ロング・キス・グッドナイト」の記録的な大コケで業界を干されていた監督脚本のシェーンブラックが、小さいけれど地に足のついた映画づくりでカムバックを果たした本作は、その後アイアンマン3 で再び組んで大成功を収める2人の、まさにターニングポイントとなった。

面白いことに、シェーン・ブラックという人はバディものばかり作っているのだけれど、アイアンマンでさえもそうなってしまうこと。
あのポテトガン少年が、まさかこれから活きてくるかもしれないなんて、想像もしなかった。

ところでアイアンマンのバディがアイスマンっていうのは、ちょっと気が利いていて好き。
ヴァル・キルマーはもっと活躍していいと思う、今後のMCUにキャスティングしてみてはどうだろう?
ohassy

ohassy