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ジョニー・ハムレットのいののレビュー・感想・評価

ジョニー・ハムレット(1968年製作の映画)
4.2
邦題が見事に物語っている。ハムレットさながら悩むジョニーは銃をとったんだ!これは、シェイクスピアとマカロニ・ウェスタンとのコラボ作品だあぁあぁあ~!


誰がそんな奇天烈(きてれつ)なことを考えたのかというと、それはあの、セルジオ・コルブッチなんだ。(監督は、エンツォ・G・カステラッリ)


シェイクスピア劇みたいな始まりからして、この作品、真面目にみたらよいのか、笑いながらみたらよいのか、さっぱりわからない。さっぱりわからなくても、数々の有名な名台詞などに、やっぱり笑っちゃうから大丈夫。


主人公のジョニーが、自らの父親の死について and 消えた黄金(南北戦争での軍への供出金)のありかについて、探偵みたいに尋ねてまわり、推理しながら真相を究明していくのだけれど、ハムレットを知っていれば、最初からコトの次第は見えてくる。うんにゃ(=いやいや)、ハムレットを知っていなくても、この映画を観ている人は、誰が黒幕か、すぐに and よく、わかる。(それじゃ推理の意味ないやん!)このジョニーを演じた方は、髭の生え方が、フランコ・ネロを彷彿とさせ、やっぱり、ヒーローの名がよく似合う。


旅芸人の一座で、オフィーリアという名の女性が登場する。しかし、川に横たわるのは、オフィーリアとは別の女性の、エミリー。これは、やっぱり、絵画「オフィーリア」のパロディ?


繰り返される主題歌のメロディーは切ない。ロケ地は実に壮観。マリオとルイージみたいなキノコの形をした巨石の数々など、いったい何処でロケしたんだろうか。大きな洞窟のような場所とか、巨石の空洞の利用とか、凄くイイ。そして、ガン・アクションは圧巻!(←って、ホントはなんもわかってないw)


「情無用のジャンゴ」を思い出させるようなラスト。拝金主義への批判か。そして黄金は、風と共に去りぬ。




🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫

謎が解決!
フィルマの写真、『リンゴ・キット』・『皆殺しの用心棒』・『ジョニー・ハムレット』は全部、おんなじ。それはこの3作が、セットで発売している為と思われます。3枚組のBOXのパケ写がコレなんです。ホントは1作ごと全部違うのに💧
そして、パケ写のこの場面は、今作で登場することがわかりやんした。ただし、映画は泥のような色じゃなくて、抜けるような青い空。


監督は、エンツォ・G・カステラッリは、タラちゃんの『イングロリア・バスターズ』に、チラッと出演されているようです。さすがタラちゃん、わかっとるな!


うまや?が何となくジョン・ウィック3のそれに似ている(思い込みw)


フィルマの平均点を上げるために、4.2にしちゃいました。ホントは3.5くらいです!すまぬ。
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