YSK

チャーリーとチョコレート工場のYSKのレビュー・感想・評価

4.3
子ども向け作品なんだけど、結構怖い

ティム・バートン作品では『ビッグフィッシュ』についで好きな作品です
主人公を含めた5人の子どもたちやその両親にしろ、舞台となるチョコレート工場とウォンカやウンパルンパにしろ、とにかく表現が極端だし風刺も酷い
貧乏な主人公はとにかく貧乏、食いしん坊はとにかく食いしん坊で身を滅ぼし、わがままはとにかくわがままで身を滅ぼし、欲しがりはとにかく欲しがりで身を滅ぼし、頭でっかちはとにかく頭でっかちゆえに身を滅ぼします
こういう一癖も二癖もある子どもたちが性格がよくなる、自分たちの行いを反省するとかではなく、ただひどい目にあう、しかも保護者も「やれやれ仕方ないな」なんていう感じで受け入れちゃう
もしかしたら子ども向け作品じゃなくて子どもをもつ親向けの作品だったのかもしれません

以前に『ビッグフィッシュ』の項でも書きましたが、私が映画に求めているのはお金と時間をかけてでも気持ちよくだましてくれるかどうかであり、こんなにもどきどきわくわくさせてくれる「チョコレート工場」と、ティム・バートン作品は私の心に響きまくります
YSK

YSK