光

ミッシング・テープの光のネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング・テープ(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ガッカリ過ぎる駄作だ。
本作は学生グループが山荘に遊びに行くのを謎の人物がストーキングするホラー映画でした。
まず本作を予備知識無しで観始められたことのメリットは恐怖の対象がなんなのかわからないことだった。
ジャケットデザインの印象から「どうせまた心霊ものだろう」という思い込みがあったからだ。
しかし実際は異常者の犯行であり、良い意味で裏切られたと言える。
だがそれだけで作品の評価を上げるには厳しいくらいに本作の残念ポイントが大きい。
その最たる部分が尺の無駄にある。
POVなんだから学生グループの素の日常を収めようと思ったのか本編約7割近くが無意味な談笑となっている。
おかげで物語の核心ともいえる犯人についての説明が一切されないため何故犯行におよんだかという部分が謎のまま終わってしまっている。
それに加え主人公たちの末路さえわからないまま終わっている。
サスペンスとしては致命的な欠陥だ。
それどころか本作は何を描きたい作品だったのかさえ伝わらないものと化している。
とりあえず“正体不明のストーカーが学生グループを襲った”これ以外がなにも無いのだ。
正直感想も書きようがないんじゃないかというレベルだ。
恐怖描写も同様にギャーギャーと悲鳴が響きわたるだけで映像として収められていない。
真相が記録された映像というていの作品で真相が記録されていないのは意味があるのだろうか?
その結果この90分間いったい何を観ていたのかわからなくなる。
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