mikoyan358

悲しみよこんにちはのmikoyan358のレビュー・感想・評価

悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)
3.5
2009/4/25鑑賞(鑑賞メーターより転載)
父親を振り向かせるため、彼の恋人を追い出すことを画策する...非常に子供っぽく無理に背伸びした感じがありあり。ただ、今とは価値観が異なる50年前、しかも著者も主役もティーンエイジャーという背景と照らし合わせて観ると、当時この原作および映画が放った鮮烈さがよくわかる。そして「セシルカット」であまりにも有名なジーン・セバーグの小悪魔のような可憐さは言うに及ばない。ばら色の過去がカラー、いろいろあった後の現在がモノクロ、という逆転した描写の構図も印象的で、暗いラストはセバーグ自身のその後も暗示するようだ。
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