イペー

バイオレンス・レイクのイペーのレビュー・感想・評価

バイオレンス・レイク(2008年製作の映画)
3.7
ほのぼのできないレイク!

静かな湖畔でキャンプを楽しむ幸せなカップルが、地元の悪ガキグループに目を付けられ、ひたすら酷い目に遭わされるバイオレンススリラー。

映画でも観て日頃のストレスを解消しよう!なんていう目論見を、見事なまでに粉砕してくれる作品です。

本作の中で描かれる暴力は、爽快感など微塵も感じさせず、暴力を振るう側と振るわれる側のどちらにも苦痛を伴います。
思わず目を背けたくなるほど。

カップルに絡むのは中高生くらいの少年少女。お行儀が悪いキッズの中で、リーダー格のブレットの荒み方が尋常ではありません。彼が発散する悪意が周囲のキッズに伝染し、カップルに対する暴力は苛烈を極めます。

追いつ追われつのスリラー要素はあるものの、意外にも娯楽性とは一定の距離を置いています。カップルが迎える結末も、カタルシスなんて一切無し。その後味の悪さったら…。

この作品が単なる悪趣味B級映画かと問われれば、一概にそうとも言い切れません。
ブレット役のジャック・オコンネルのキレた演技には凄惨な迫力がありますし、展開に無駄が少ないので、緊張感が持続しています。

グロ描写も最小限、タイトな演出のおかげか「暴力はただただ不快なものである」という至極真っ当な答えが、ボンヤリと浮かびました。

胸糞映画として有名な本作。全くオススメはしませんが、個人的には『ファニーゲーム』より好きです。

…それにしても荒んだキッズはコワイ…。
キッズに絡まれないよう、気配を消して過ごしたいと思います…。